転職相談の前に、自分のスキルを棚卸し

どの業務で貢献し、どのような立場に
立ちたいのか。

別記事で挙げた、面接時の2大質問をさらに絞り

込むと、こうなります。

転職を決意した方々は、自分なりのキャリアの

積上げ方をざっと考えておく必要があります。

すると、手持ちの自分のスキルが気になります。

自分は、他の会社でどのくらい通用するのか。

この点は、どこの会社でも転職者に注目している点です。

そこで、過去の自分の意思決定や、様々な問題への解決方法の提案

などを、客観的に見つめることです。

どんな小さな方法論でも、それらをスキルとして棚卸しすることです。

経験知を使えそうなスキルとして見直すのは、転職前の最初の準備です。

文章力だって大切なスキル

自分のスキルの棚卸しは意外と難しいものです。

転職を考える前は、ほとんどの方は意識すらしていなかったのではないでしょうか。

学歴、職歴、経験年数、職位、業績などは、ここでいう棚卸しスキルではありません。

同業他社でも異業種他社でも求められる蓄積的で実用的スキルです。

例えば、ビジネス文書の書き方一つとっても、大切なスキルです。

キャリアを通じてコツコツ積み立てた経験的な“貯金”です。

あれこれの状況に直面した時の、“手段”の引き出しです。

実務経験の中で、否応なく身についた応用できる技能です。

“数字を読む”は有利になる

例えば、数字を読んだり、あるいは、その実績の問題点を自分流にでも推測する。

これは非常に建設的なスキルです。

しかし、このスキルは意外と問われません。

数字が活用されていない企業もまだ多いのです。

穴場のスキルと言ってよいでしょう。

このスキルは別項でも述べますが、応用範囲は広範です。

自己スキルをフレキシブルなものにする

同業他社に就く場合でも、自己スキルの棚卸しは必要です。

まったく同じスキルを使って転職するときは、スキルを磨くことです。

レベルを客観視することが必要です。

スキルの客観視が難しければ、同僚や上司の日常の業務処理と比較して

みてはいかがでしょう。

小さな違いからスキルが生まれる

ここで棚卸しすべきはスキルとは、格別の専門性を指しているわけでは

ありません。(詳細は別稿で)

営業、マーケティング、開発、経理、教育などの通常業務で得た、

ちょっとした“得意なこと”です。

ほんのちょっとの技量の差でも、他者との違いが作れます。

わずかな“優位性”を意識して探してください。

あるいは、わずかな“苦手”は修正することができます。

職業上の能力は、経験の積み重ねを、個人的に上手に利用することでアップします。