組織のボトルネックを発見する

組織にはボトルネックがある

ボトルネックとは、ビンの一番

細い部分を指します。

一連の仕事のプロセスの中で、

最も業務が停滞する場所です。

高速道路の渋滞地点と置き換え

ると分かりやすいでしょう。

渋滞地点の前後には大量の車がスムーズに走っています。

しかし事故、あるいは故障のため、渋滞地点では極端に車の流れが低下し

ています。ここが、ボトルネックです。

ボトルネックを探せ

仕事の一連の流れにも必ずといってよいほどボトルネックがあります。

ボトルネックとは、最も仕事の効率が低い部分です。

組織の弱点です。

その結果、全社の効率は最も効率が低い部署に制約されます。

仕事の効率が最も低い部署が、全社のボトルネックになります。

開発―調達―製造―販売という大きな流れだけでなく、各部署内でも

ボトルネックはあります。

営業では、販売、販促、マーケティングなどの中にも非効率な業務があり

ます。

最も生産性が低い部分が、全体の生産性向上のボトルネックなのです。

最低効率部分の解消が、全体の生産性向上のカギを握っています。

クオリティ維持にも必要

ボトルネックという概念は、量の面だけではなく質の面でも当てはまり

ます。一定以上の生産量が求められる場合と同時に、品質維持が求められ

る場合もあるからです。

量と質の両面で、安定した生産性と、その向上が必要です。

常に全体の流れを見ている

事業会社には、全体をシステムとして見れば、必ずといってよいほどボト

ルネックがあります。

転職した職場では、その業務に隣接する前後左右のセクションとの連携を

見て、そこに生産性のギャップがないかを見ることです。

やがてあなたが昇進した時、そのギャップを埋めることで成果を得られる

かもしれません。

職位が上がってゆくほど、上から業務を視野広くみられるので、ボトルネ

ックをたくさん発見できるでしょう。

これをもとに組織を改善できます。

意志力決定が最終目標

これまで、転職者が棚卸しすべき5つの基本スキルを述べてきました。

1. 意思決定力
2. 数字を読む
3. 文章力
4. ボトルネックを探す
5 マーケットを視野に入れる

どれも、これからのビジネスパーソンにとっては不可欠のスキルです。

上記の5項目のうち、最初の意思決定が目的で、その他の4項目はそのため

の手段と見てよいでしょう。

転職後の職場の中で、自分の潜在力を発揮するために数字、文章、ボトル

ネック、市場性の発見が課題スキルになります。

それらのスキル(手段)を活用して、最良の意思決定を行うことが目的

です。

いまだ即戦力スキルとして定着していない5つのベーシックな能力を取り上

げて、これまで述べてきました。

これらに関しては、別項目でより具体的なテーマに細分化して、述べてゆ

くことにします。