ビジネス文書は結論から書く

ネット記事は冗長

ネットのニュース記事は本

来の報道記事と違って、非

常に冗長です。

ニュースとは思えないほど

むだが多いからです。

読んでいて大きなストレスを感じます。

最大のストレスは、知りたいことが最後に書かれている点です。

ほとんどの記事のパターンは、例えば、最初に好奇心をそそる好奇

心をあおるタイトルが来て、

次に、その問題の背景、歴史、業界概要、関連するうんちくがこれ

でもかと延々と書かれます。

そして最後にやっと、記事の結論や最も知りたいことにたどり着き

ます。これがほとんどのネット記事の形式です。

ビジネス文書で最もやってはいけない書き方を示すのがネット記事です。

時間を無駄使いするネットセールの手法

ネット記事の形式は、実質、セールスレターそのものです。

初めに、インパクトのあるセンセーショナルな書き出しで始まり、

その次に、お客様の評判や驚きのコメントが続き、

さらには、その商品の開発秘話や原料が特別であることや、

製法の独自性など、無意味な前置きがダラダラと続いて、

最も知りたい価格が最後に来る。

セールスレターはこういう構造を敢えて使っています。

なぜなら、記事を最後まで読ませて、何とか成約につなげようとす

るからです。ネット業界では、今でもこの客引き手法がいつまでも

コピーされてホームページで使用されています。

決してユーザー本位ではありません。

閲覧者の要望を無視しても販売効果があると思い込んでいるので、

その形式でよしと錯覚しています。

しかし、本来、ニュース記事は逆を求められています。

最初に結論を述べる。

ビジネス文書も同じです。

3行でまとめ、1分で説明できるか

仕事の世界では、最初にも最も重要な結論から書きます。

会議での発言や提案も同様に結論から述べます。

文書なら、最初の3行で結論を示します。

報告なら、1分で簡潔に済ませられるか。

従って、レポートなどを作成するときは、事前に結論を絞り込む作

業に十分な時間をかけます。

最初の3行で結論を集約できなかったり、1分で伝達できなければ

上司の関心は薄れます。

上司は、頭も体も忙しいのです。

仕事でも、結論(目標)が明確なほど、手順や準備が具体的になり

ます。