“優しい”上司に要注意

職場は仲良しクラブでは

ない

部下を伸ばせない上司の特

徴の1つに「優しい」上司

があります。

例えば、社内ルールに厳格

ではない、間違えても怒らない、失敗しても叱らない、スキル

不足を指摘しない、等々。

部下とは仲良し関係にあるほうが良いと勘違いしています。

ぬるく、ゆるい管理職には、昔は“ダラ管(締まりのない

管理職)”という呼び名がありました。

“ダラ管”は組織の虫歯です。

放置するほど、虫歯は広がってゆきます

管理職は必ずしも、成果を上げたわけではない

優しい上司は、自分が「良い人」や「尊敬」さる先輩に見られ

たいという心理で共通しています。

仕事への厳しさよりも自分がどう見られているかを気にします。

優しくても、年功序列と昔の成果の名残で昇進した上司もいます。

特定の役員に対し、公私にわたって仕えてきた人もいます。

注意すべきは普段は優しく接していて、部下を配下に取り込むと

社内政治に巻き込む場合です。

こういう組織は注意をする必要があります。

もちろん、優しい上司がすべて無能というわけではありません。

部下に甘い上司でもデキル人は少数ながらいます。

部下の育成はよい経験になる

優しいかどうかより、仕事に対するプロとしての姿勢が大切です。

プロフェッショナルこそ、部下を育てられます。

上司の評価尺度の大切な1つは部下の育成能力です。

部下を上手に使えない上司は、部下からの不満も多いです。

モチベーションも生産性も上がりません。

転職先で“優しい”上司に出会ったら、慎重になることです。

優しい上司ほど、残念な上司であることが多いからです

育成は上司の評価ポイント

ある会社で、2人の上司のもとへ同じ人数の新人を配属しました。

3年後の結果では、仕事に厳しい上司のほうが明らかな育成結果を

残しています。

仕事に厳しい上司は、普通、職場では優しくありません。

最も大きな違いは、上司が与えた任務に対して、その方法論を

部下の各自に考えさせたという点です。

目的達成のための手段や方法を自分で決めさせる。

これはビジネスパーソンの原点です。

決して、根性論を説いているわけではありません。

上からの指示を待つのではなくではなく、課題を自分の問題

として引き受けるという意識です。

ここに成長のカギがあります。

新しい業務を学ぶとき、自ら体験して体得することほど近道は

ありません。

あなたが、昇進して上司になったとき、着実に安定的に評価を

高めるには1人でも多くの部下を戦力化することです。

“優しいだけの上司”は社内では人気がありません。

優しいだけの上司は今や斜陽産業のようです。