数量は事業の母
事業の基本は売上です。
しかし、売上の源泉は“数
量”にあります。
当然、利益の源泉も“数
量”です。
数量を1単位製造・販売す
ることで初めて、売上や
利益という金額が発生します。従って、事業を支える最も最初の
単位が数量です。
利益率は利益額によって算出されます。(利益率=利益額÷売上)
実は、分母となる“売上”も分子の“利益額”の大小も、“販売数量”
によって左右されます。
実績を伸ばすには数量から
元をたどれば、本来、経営計画の最初にあるのは利益率ではなく、
数量です。
最初に数量が発生しなければ、売上も、利益も発生しません。
すべては数量追求から始まります。
数量が減れば売上ダウンし、増えればアップします。
数量ゼロなら、売上ゼロ、利益もゼロということになります。
反対に、実績を向上させるなら数量アップ策から入るのが必然
です。
いきなり利益率を大幅アップさせるという発想もありますが、
それは現実的ではありません。
スキルは数量追求から
個数、台数、枚数、ケース数、グラム数、キログラム数、トン数、
コンテナ数、バレル、等々。
これらが集積して、最終的に年間売上や年間利益率に変わってゆき
ます。
従って、売上対策とは言うまでもなく数量対策になります。
商談、販売、販促、マーケティング、接客などの業務も、ターゲッ
トにしたアイテムの販売数量アップに絞った対策が求められます。
1個でも2個でも数量実績を上げることが、ビジネスの基本です。
また、そこからスキルが生まれてきます。
数量アップはビジネススキルの原点です。
3つの大事なバロメーター
売上、数量、平均単価。
業績を掴むときのワンセットの指標と考えてください。
売上と数量から、平均単価が求められます。(平均単価=売上÷数
量)
平均単価の変動(プラス、マイナス)は、多くの場合、数量変動の
大きな原因になります。
ということは、平均単価の変動は売上にも影響します。
(詳しくは別項目で説明します)
とりあえず、売上実績を見る時、同時に数量変化と単価変動を見て
おくと、徐々に数字に興味がわくでしょう。
この3つには相関関係があるからです。