数字の指標は、英語のボキャブラリーに相当

生産性とは何か

指標とは、仕事の効率を“数”で

表す様々な基準値のことです。

例えば生産性とは、社員1人当

たりいくらの荒利益額を稼いで

いるか、という指標です。

また、R.O.I.(投資収益性)と

は、投資した案件が年間どれだけの見返りがあるかを示す数値です。

この他、損益計算書に必須の荒利益率、営業利益率、経常利益率などがあ

ります。この他、平均単価、商品構成比、原価率なども仕事の成果を測る

基本的な指標です。

これらは、多くのビジネスで使われる指標ですが、業界別にはこれら以外

にも様々な専門的な指標があります。

指標は業界や職種に関わらず、ビジネスパーソンなら求められるもの

ばかりです。

バロメーターとしての数字

数字で語る指標の意味は難しいものでも何でもありません。

本部でも現場でも、多分よく語られる言葉ではないでしょうか。

仕事の成果を上げるためには欠かせない基本のビジネス用語ともいえ

ます。

異分野への転職の際、会社によって新しい用語を使いこなす必要性が

出てきます。

これは業界独特の用語や符丁などを指しているわけではありません。

上記で述べた、数字で示される指標数値です。

ここでは、それほど複雑で高度なものは含みません。

主に、実務や実績に関する基本的なモノサシです。

移転後につくポジションが高いほど、多くの指標を知っておくべきです。

ビジネスにおける単語力

ここで挙げた初歩的な数字の指標は、英語における単語(ボキャブラ

リー)のようなものと考えてください。

英単語が多ければそれだけ会話が早く上達するでしょう。

従って、数字の意味を的確に理解しておけば指標に関する話の意味も

よく分かります。

例えば、社内で上司や経営陣の誰かと仕事の話が始まれば、たいてい

こういった経営につながる指標数値が出てきます。

指標で語れる

数字が苦手な人は、指標に関してあまりボキャブラリーが豊富ではない

人です。

経営や実務を語るには、指標は必ず求められます。

数字嫌いの社員は、上司から見ればすぐ分かります。

基本的な単語の意味さえ知っていれば、話の意味は分かります。

文系出身者でも数字や指標で仕事を簡潔に表現できる人は珍しくあり

ません。

その多くは仕事に就いてからの、経験と努力によるものです。

ここで例示した指標は基本的で代表的なものです。

会社によっては、もっとあるでしょう。

単語(指標)の名前と意味は数学以前の算数で理解できるものです。

育成のツール

数字で仕事やその到達点を指示できない上司は、部下との意思疎通にも

問題が出てきます。

つまり、数字で目標や指示や変更を伝達できなければ、部下も数字で語れ

なくなる可能性があるということです。

どんな部署に配属されても、数字に関するボキャブラリーを増やしてゆく

ことです。

数字で語るほど信頼感を得られるでしょう。