面接では、あるべき経営を語ってみよう

全ての業務は経営につながる

皆さん、経営を語るには早すぎ

ると考えていませんか。

転職希望の方々は、意外に、経

営に対する関心が希薄なようです。

面接時に、経営という会社全体の活動をどう見るかという話題にあまり

触れないからです。

あるいは、採用側との“想定問答”ばかりに関心が占められているのか。

例えば、なぜ当社に応募したのか、なぜ今の会社を辞めたいのか、この

業界の魅力は、等々。

会社の中に入って分かること

こうしたありきたりの想定問答対応に忙殺されるのも理解できます。

しかし、入社すれば否応なく経営という現実に直面します。

予算、業績、利益、株価、リストラ、転勤、資金調達、新規採用、等々。

これらは社員の問題でもあり、同時に、会社の経営の問題でもあります。

現場の仕事の進め方は、すべて経営に直結します。

個別業務に関心を持つと同時に、会社全体をマクロな観点から見ること。

ここから経営を語ることが始まります。

経営を語れるのはビジネス経験者の利点

転職者は、既に仕事の世界に身を置いた経験があります。

1年であろうと2年であろうと。

これは、新卒者にはない有利な点です。

学生は、ビジネスの現実での経験がほとんどないからです

職場の半径10メートル以内だけが自分の行動範囲ではなく、その仕事を

さかのぼってゆくと、最終的に経営の一端につながります。

逆に、社長からの決定が同じルートで上から伝達されます。

仕事は役割分担されていますが、なぜ現在の業務の在り方になっているの

かは、経営者の意思決定から来ています。

あなたが経営者なら、今何をしたらよいでしょう。

経営を語ってこそビジネスパーソン

経営と経営学は、全く違います。

使われている用語に共通点があっても、現実の経営と経営学は違います。

(1冊でも経営学と称する本を読めば分かります)

仕事経験1-2年では、経営についてちんぷんかんぷんかもしれません。

でも、そこから始めてよいのです。

例えば、経済に関する専門誌、経営入門的な書籍、ネットでの経済ニュー

スから始めると、そこで使用されている基本的な言葉に出会うことができ

ます。

最初は、言葉の意味は分からなくても、文字を読み続けることです。

企業の経営状態を解説する記事の内容は、ビジネスの最前線に立つ人達の

ものの見方のベースになっています。

つまり、経営状況を語る一般的な骨組みに沿って書かれているのです。

読み続ければ、やがて、大体の意味がつかめると思います。

仕事の世界では早すぎることはない

転職希望者が、経営を語ることは決して早すぎることではありません。

仕事についたら、すぐに経営という事柄に関心を持つことです。

社会人経験が長くても、意外と、経営という会社の構造を理解している人は少ないようです。

職場の不満、上司への不満、成果への評価など、それらの身近な問題は

もっと大きな観点から見れば、経営のありのままの姿です。

経営という行為はたくさんの側面を持っています。

投資、製品開発、営業、財務、会計、人事、教育、システム、等々。

経営のどんな側面でもいいですから、1つでも2つでも選択してください。

コツコツと情報を集めれば、そのテーマを語れるようになります。

すると、それは経営を語ることになります。