失敗社員にならない「ミニマム70点」ルール

忙しい時の対処法

仕事の期限は迫っている。しかし、提出

すべき資料はまだ完成していない。

仕事の世界では、こうした状況は常に発

生します。内容の“出来上がり”と“締め切

り”の間のジレンマです。何とかもう一日

ほしい、無理なら半日でも。

期日を守れば未完成、でも、完成するに

は日数が足りない。

若い時ほどこのジレンマを抱えがちなのではないでしょうか。

期限が優先される“仕事の掟”

ビジネスの世界では、最初に決めた提出期限が大切です。

取引先や上司の立場で見ればよくわかるでしょう。

必要な資料提出がなかった時、そこで仕事はストップです。

発注した商品が期限内に入ってこない。

納品されたのに、その分のお金を払わない。

給与の遅配。

これらはすべて約束違反です。

ビジネスは約束ごとで成立しています。

期限は、その約束事の一番のベースであります。

仕事についたら、期限を最大限重視しなくてはなりません。

それが信用につながります。

「最低でも70点」ルール

締め切りに間に合わなければ、仕事の出来上がりが70点でもよい。

この“割り切り”が次善の策です。

常に100点満点の仕事に仕上げるほど、仕事の時間はありません。

完成かゼロかではなく、不十分ではあるが何とか仕上げるということ

です。

これは、慣れるまでは少し時間がかかるでしょう。

しかし、この点を押さえ、習慣化することは仕事の世界のイロハです。

ともかく、自分の基準で最低限のクオリティを意識することです。

もっと時間をかければ、100点のものができるに・・・

それはビジネス世界では言い訳になります。

時間が余れば、仕事は甘くなる

従って、作成段階では70%の出来上がりを下限値として設定しておくとよ

いでしょう。

最低でも達成すべきミニマムレベルの内容を決めるということです。

どうしても伝えたい主旨や結論を決めて、とりあえずここを期限内につく

っておく。

時間の余裕があれば残りの30%を少しでも埋めてゆく。

ただし、内容が70点に到達しているかどうかは他者が判断します。

したがって、その“外部”の判断基準を早く身につけることです。

仕事によっては、完成品でないとそこから先に進めないこともあるで

しょう。

しかし、そういうケースは、多分、少ないと思われます。

100点を目指すとスキルアップする

ただし、ここでは70点で良いといっているわけではありません。

あくまでも100点を標準にすべきです。

70点で十分だという発想はスキルの停滞を招きます。

仕事に慣れてくれば、120点(上司の期待を超える)レベルを目指すと、

スキルアップにつながります。

書くことも、話すことも、自己表現の大切なツールです。