報告を、“読む”人と“聴く”人がいる

上司は2つのタイプの分類

報告の受け方で大別すると、上司には2種

類あります。

報告を書かれた文書で求めるタイプ。

部下から直接話を聞くタイプ。

前者が“読む”上司で、後者が“聴く”上司で

す。

一般的に前者は熟慮し、後者は即断即決タイプといえます。

まれに両方を求める人もいます。

また、すべての上司がこの2つ

に区分できるわけではありま

せん。

しかし、この2つタイプがある

ことは上司や同僚の行動を見て

実感することもあるでしょう

もちろん、この2つに当てはま

らない上司も時には見かけることもあります。

多分、“残念”な上司の路線上にいるのではないでしょうか。

信頼感づくりに役立つ

転職した新会社で、迅速で円滑なコミュニケーションパイプをつくるな

ら、まず、上司のタイプを見分けることです。

必ずどちらかに分類せよ、と言っているわけではありません。

どちらの傾向がどれだけ強いのかという見方でよいのです。

おそらく転職経験者の多くには、転職前の会社に2種類のタイプの上司がい

たことを経験済みではないでしょうか。

“読む”タイプは、空き時間に文書をじっくり読み込んで、メモをや付箋をつ

け、慎重な判断を下していた。

“聴く”タイプは、報告の途中で何度も質問をしたり、部下の考えを聞き出し

てその場で結論を出すことが多かった。

このような、タイプ別の特徴をつまむことです。

相手に合わせることがビジネス

タイプ別に報告・連絡・提案の方法を準備すると、報告タイミングもある

程度決まってきます。

読むタイプにはレポートで、聴くタイプには即報告をする。

こうすると、上司からの反応や指示が得られやすくなります。

また、上司にとってもインプットの時間が節約できます。

上司は、多忙です。

意思疎通におけるギャップは、意思決定のための情報不足になる可能性も

あります。

自分が部下を持つ前に、自分のタイプはどちらか考えてみるのもよいで

しょう。

最も残念な上司は、報告に対して無反応でいることです。