プレゼンにおける数字が必要な3つの場面

最初に、結論としての数字を示す

いうまでもなく、プ

レゼンには数字は欠

かせません。

数字のないプレゼン

はプレゼンにはなり

ません。

そこで、引き締まったプレゼンにするには、初めに結論としての

数字を提起すべきです。

実現可能な目標値と言ってもよいでしょう。

新しい工場建設によって生産量が2倍になる、新製品で市場シェ

アが10%拡大する、新しいシステム導入でコストが20%低下す

る、というように。

あるいは、新規事業を立ち上げれば、初年度の売り上げは10億円

に達する、等々。

皆が一番知りたい結論を最初に数字で示すことです。

最初に結論が来ないと、プレゼンへの注目度がガクンと低下し、

期待度も下がります。

プレゼンもビジネス文書と同様に、結論から述べるものなので

す。

具体的で夢のある目標値を最初にズバリと示すことで、結論の次

の部分を聞いてもらえます。

数字で根拠を示す習慣

結論の次に準備するのは「なぜなら」の部分です。

なぜ、この結論に至ったのか、結論としての数字が可能なのか。

ここを説明する部分が「なぜなら」で、プレゼンの2番目の項目

といってよいでしょう。

例えば、市場規模が毎年拡大しているから、既存企業が3社しか

ないから、業界全体が伸びているから、低価格品が乏しいから、

等々。

第2の項目の「なぜなら」の部分は、実際には、複数の理由が考

えられます。

マーケットやライバル企業だけでなく、ここには自社の現状と問

題点も含まれます。

大事なことは、第2の項目も極力“数字”で示すことです。

市場規模、業界事情、価格水準など、知る限りのデータを示すべ

きです。

「なぜなら」を論じるときも焦点は数字の根拠だからです。

根拠となる数字がなければ、単なる個人的な希望や印象になって

しまいます。

具体的な方法論にも数字が必要

「なぜなら」の次に必要なのは、「どうやるか」ということ

です。

具体的な方法論の提案です。

投資はいくら必要か、どんな方法を選ぶかなどですが、この部分

でもやはり“具体性”や“数字”が必要です。

方法論に関することを数値化するのは難しいですが、プレゼンを

聞く側に理解してもらうためには、できるだけ数字を使うことで

す。

具体的な方法を提案しても、それがどれくらいのコストが必要

で、どれ位の効果を発揮するのかを納得してもらうためには何ら

かの数値化が必要です。

たくさんの数字を示せばよいのではなく、キーポイントになる限

られた数字を提示すればよいのです。

実務は“数字”を覚える場所

  • 結論的な数字、②「なぜなら」、③「方法論」

これら3つがプレゼンのすべてではありません。

どんなプレゼンでも欠かせない要素を3つ挙げたものです。

プレゼンのテーマによっては、ほかの項目を設定してもよいで

しょう。

その時も、できるだけ具体性や数字で説明することが求められます。

実際、プランの発表会では、上司や同僚から具体的な追加説明が

求められます。

売上、成長率、単価、コスト、設備投資、業界平均値、調達先、

等々。

多くの参加者が知りたいと思う事柄については、優先的に数字を

準備します。

自分の考え方の信ぴょう性を高めるためには、日頃から、できる

だけ多くの数字を集めることです。