小さな問題点から入ることで上司の力量は見える

売れない3つの理由

モノが“売れない”理由の90%以

上は、3つの要因に集約されま

す。

①価格が高い、②クオリティが低い、③ニーズがない。

価格や品質が原因ならすぐに分

かります。手も打てます。

しかし、ニーズがない場合はどうするのでしょう。

また、残りの10%の原因不明はどうやって解決するのでしょう。

こちらは簡単には、答えが出そうにない問題です。

原因を解明するうちに時間がどんどん過ぎてゆきます。

その結果、仕事は進みません。

成果につながる仕事は何か

あなたが上司になった時、こうした状況に陥らないために必要なことは?

原則は、「マイナーな問題から入るな」です。

目の前に並ぶ積み残し課題の中で、業績に大きくプラスになることから

仕事を選択するということです。

仕事は成果で評価されます。

時間も限られています。

最速で最大の結果に直結する仕事は何か。

組織で求められる仕事の基本です。

「販売チャンスがある課題」から着手せよということです。

ここでも数字がカギを握る

多くの選択肢を視野に入れて、最初に手を付けるべきは、成果に直結する

選択肢が最優先です。

もちろん、成果に直接結びつかないが、小さな問題でも緊急性のある場合

は別です。

しかし本来、管理職は業務の優先順位を、成果の大きさに準じて明確に

することを求められる役割です。

ここにも数字を活用するという基本スキルの有無が問われます。

ABC感覚は、仕事ができる人の条件

売れないモノとはAランク製品ではなく、BCランクの可能性が高い

です。実績数値で確認しましょう。

売上構成比がわずか1%の部門の問題を、会議テーブルに載せることは

ビジネスセンスが問われます。

BCランクという売上構成比の小さい分野で頑張る前に、もっと実績に

顕著に貢献するAランク商品の課題はないのか。

ここをはき違えると時間が無駄に過ぎ、生産性も落ちます。

デキル上司でも、時には枝葉の小さな問題に深入りし、それを部下に課題

として投げかけることもあります。

ここでは、問題提起すべきです。

些末な問題より、マーケットチャンスをつかむ機会の発見から入るという

ことです。

「問題から入るな、機会から入れ」ということです。