隣接機能を学ぶことで2刀流

隣の現場は何をしている?

経験を通じてスキルアップしようとする

なら、自分の配属された部署の近隣業務

も視野に入れて仕事すると大きな勉強材

料になります。

隣接業務に関心を払い、その道にも関心

を持つことです。

隣接業務とは、自分の部署の前工程や後工程を担当する部署です。

マーケティングなら、販促や営業の実務にもできるだけ興味を持つこと

です。

あるいは、将来行きたい部署でもよいです。

現在の持ち場と、もう一つの職場という2

つの視点から見ると、仕事全体の流れが

より把握できます。

企業の全体メカニズムやボトルネックを

把握しやすくなります、

視野を外へ

どんな会社でも、部署と部署の間にはカベがあります。

組織が職能集団である以上、同じ職能の部署では、独立性を守ろうとしま

す。社風がオープンで風通しの良い会社はこの傾向は小さいですが、一般

的に組織の中のカベは厳然と存在します。

会社は1つですが、高さの違う壁で仕切られています。

そしてこのカベは、たいてい一連の業務のボトルネック(隘路)にも

なっています。

若いうちほどカベの内側だけの世界にとらわれないことです。

経験は視野を広める

必ずしも、周辺業務でなくても、離れた関係の部署でも、広い意味での隣

接部署と見ることができます。

財務、会計、人事、購買等。

自分の部署とどんなつながりがあるでしょう。

官僚の世界では、短い年数で広大な行政組織の様々な省庁に出向するのが

普通です。また、医者も駆け出しの段階では研修医として様々な診療科に

派遣されます。

こうした出向システムは、多くの大企業でも同様です。

百聞は一見に如かず。耳学問より、それぞれの現場での実体験が仕事を

体で覚えるということでしょう。

この点では、職種歴が多いほど業務の守備範囲が広がるかもしれません。

マルチ機能社員の時代へ

昇進は、1ランク上から見た時の、会社の強みと弱みを掴む機会です。

1つの経験や1つの視点から組織全体を考えるより、複数の視点がある方

が視野は広がり、信頼感も増します。

“販売”と“管理”という離れた関係でも、そのシステムや価値観も違います。

会社では、たった1種類の仕事しかできないと思うのは錯覚です。

初めは、隣の仕事から観察を始めてみてはどうでしょう。

1.5刀流、または2刀流を目指して。

将来自分が行きたい希望部署なら、事前に有益なことを学べるかもしれ

ません。

自分から行動することです。

会社は多能工を求めています。