転職の前に自分のスキルを棚卸し

自分は何ができるのか

自分の手持ちスキルの棚卸しは意外と難しいものです。

転職前に棚卸しすべきスキルが何なのかわからないからです。

自分の得意は何なのかと問

われているようなもので

す。

 どんなスキルを磨きなおせ

ばよいのか。

転職を考える前は、ほとんどの方は意識すらしていなかったの

ではないでしょうか。

資格、学歴、職歴、経験年数、職位、業績などは、ここでいう

棚卸しスキルではありません。

応用が利くベーシックスキル

仕事世界の基本能力なのに意外と、職業人の標準装備になって

いないベーシックなスキルがあります。

それが以下の5つです。(詳細は別の項目で)

(1) 意思決定する

(2) 数字を読む

(3) 伝達できる文章力

(4) 組織ネック(祖初期改善点)の発見

(5) マーケットの構造を知る

かつて、英会話、会計知識、IT知識の3つは、就活の3大ツール

のように呼ばれてきました。

しかし、上記の5つはそれ以前のもっと初歩的なスキルです。

寺子屋における“読み、書き、ソロバン”といった程度のものです。

仕事の世界で最低限求められる、資質であり、素養なのです。

社会人入門編の技能といってもよいでしょう。

これら4つのツールはどんなビジネスでも応用が利きます。

しかし、現実には誰もが意識して装備しているベーシック・

スキルにはなっていません。

即戦力への期待

自分は即戦力として、他の会社でどのくらい通用するのか。

これは、転職希望者に共通の期待であり、不安でもあります。

転職エージェントでも、インタビューだけでは判断できない

でしょう。

採用側もその人の肩書や経歴だけでは実力が測れません。

実務に投入して、初めてその戦力が分かります。

その際、カギとなるのは多くの部署で使える実用的なスキルです。

転職を漠然とでも意識したなら、自分のスキルを客観的に見つめ

直すことをお勧めします。

意識しないと重要性を忘れる

必要なスキルだが、声高に誰もそれを必要だと指摘できない。

当たり前すぎるくらいの事柄が、ベーシックスキルの特徴です。

スキルの空白領域にある、置き去りにされたスキルです。

学校でも会社でも親身に手ほどきしてくれないので、知る人ぞ

知るスキルになっています。

穴場のスキルと言ってよいでしょう。

このスキルは別項でも述べますが、仕事の世界では非常に

実用的です。

経験知を生かす

ほんのちょっとのスキルの差でも、他者との違いが作れます。

わずかな“優位性”を意識して棚卸ししてください。

“苦手”意識は克服することができます。

経験の積み重ねの産物を、個人的な能力として意識することで

スキルはアップします。